木材倉庫 整理整頓プロジェクト @京都・岩井木材

京都の老舗の材木屋・岩井木材さんからのご依頼で
木材倉庫の整理整頓プロジェクトを開催することになりました。
建物の老朽化と、昨年の台風被害などもあって、
損傷のひどい倉庫を整理する必要があり、ご相談を受けました。

実際に現地にお伺いさせてお話を聞かせていただいたのですが、
歴史もすごければ、想いもすごい。

まず木材への情熱ですが、
「熟成木材」と呼ぶそうなんですが、
規格を合わせるために人工乾燥させたものではなく、
10~20年以上かけて自然乾燥させた木材を丁寧にこだわって使われているそうです。
倉庫にはおびただしい数の熟成木材が、、、!
しかも国産の木曽檜や地元京都の北山杉など、
品質にこだわった木材がたくさん。
お寺の改修を手掛ける大工さんもよく買いに来られるとのこと。
人体への影響や、環境への負荷などもしっかり考えて木材を扱っておられるそうで、
仕事へのこだわりを感じました。

そして倉庫にたくさん常備されていたのが、フローリング材。
なんとこれは「防災用」としてストックされているのだとか。
阪神大震災の時に、たくさん手配して、それを無償で避難所に配っていたそうです。
その時から、また災害があったら、とストックを持ち続けているそうで、
倉庫のキャパから言うとこれを先に減らさないといけないけど、
なんとか置いておきたい、、、という葛藤があるそうでした。
木材にこだわる理由に社会のことがあったように、
一貫して社会のことを考える姿勢を勉強させていただきました。

そこで、「減らす」ということであれば「素材市」で販売することもできるのですが、
今回はで「きるだけ置いておきたい」という材木屋さんの想いを大事にしたく、
販売ではなく「整理整頓(倉庫の整理、棚づくり、荷運びなど)」のイベントを開催します。

しかし「整理整頓」と言っても、
廃材とクリエイターのマッチングをするSTOQueのイベントなので、
ただ片付けをするだけではありません。
こちらの材木屋さんのこだわりや情熱を考えると、そんなのはもったいない。
むしろ木材の活用方法をもっと一緒に考えたり、
倉庫をリビルディングセンターや防災センターなどに展開できないかとか、
岩井木材さんの元から色々なプロジェクトや事業が生まれていく、
そんなチームを作るための「1歩目」となる2日間にできればいいなと思っています。

ですので、木材を使うような仕事をしていたり、作品を作っている方(もちろんこれからという方も)に参加してもらい、
木材のことを知ったり、使い方を相談したり、余っているものをわけてもらったりしながら楽しく未来志向で整理整頓をしたいなと思います。

今回は人数限定ということもあり、
予約制となります。
お問い合わせもお気軽にどうぞ。

■日時
2019年6月15日(土)10:00~17:00ごろ
2019年6月16日(日)10:00~17:00ごろ
*1日だけの参加も歓迎です

■集合場所
岩井木材株式会社
京都市北区紫野雲林院町13番、14番合地

■参加費
無料

■持ち物
汚れてもいい服装、タオル、軍手、飲み物等
*昼食は提供します

■定員
各日10名程度

■雨天の場合
様子を見ながらではありますが、
屋内での作業に切り替えるなど、臨機応変に対応予定です。

■宿泊プラン
近所のゲストハウスにスタッフが宿泊を予定しています。
銭湯(船岡温泉!)に行ったり、飲み屋をまわったり、
京都のこのまちでの生活を楽しむようなイベントにできればと思っていますので、
よかったらご一緒しませんか?
宿泊プランを希望される方は、はやめにお問い合わせください。
ギリギリの場合、宿の手配が間に合わないこともありますので、ご注意ください。

なお、こちらの宿代、食事代などの諸々の費用は実費負担でお願いします。

■申込・問合せ
stoque.project@gmail.com
*申込は6/13(木)24:00で締切ります